とある母の思うこと

我が家のできごと、本、映画etc..私の備忘録

親子で「どう、解く?」を読んで、考えてみる

昨年春から、子ども達の小学校では道徳の授業が始まり、保護者向けにも大学の先生を招いて「道徳の必要性」の講演会も行われた

 

道徳教育がスタートし、次女、三女のクラスでは次々と手が挙がり、意見が飛び交うみたい

 

一方、6年生の長女のクラスでは、誰も意見を言わない時があった。その状況に先生も少し怒ってしまい

 

クラスの1番真面目そうな子に「クラスのこの状況をどう思う?」と質問したみたい

 

その子は「道徳の授業をしなければ良いと思う」と答えてしまい、その日はますます意見が出なかったよう。

 

次女が図書券で買った「どう、解く?」

 

f:id:otomama3:20190131143448j:plain

 

1+1は2だけれど、世の中はこんな風に答えが見つかるものばかりではないんだ。どうやってといたらいい分からない問題の方が実はたくさん。この本では、そんな「どう解く?」を集めてみました。ぜひ、なやんで、なやんで、答えを見つけてみてね。

 

こんな言葉から、この本は始まる。ちょっと私と三女で本を読んでみた。

 

食べ物、どう解く?ボクは、豚のお肉も、ウシのお肉も食べる。だけど、象のお肉は食べないなぁ。食べていい動物と食べちゃいけない動物の違いってなんだろう?

 

三女は絵を見て、「これってくじらのしっぽだね。くじらは食べて良い?」と聞くから

 

私は「食べない国もあるから、ちょっと問題になってるよね」と言う。

 

三女は今度は「犬やウサギって食べないよね。お母さんはどう思う?」って聞くから

 

私は「それは食べる国もあるみたいだけど、お母さんは食べるために飼育されている動物は食べても良いのかな?と思う。実際、日本で象はそんなふうに飼われていないよね」と答える

 

三女はちょっと悩んで「うーん、実は象のお肉や犬のお肉は美味しくなくて、日本ではそんな噂が広がったから、食べないのかな」

 

食べて良いか悪いか=美味しか美味しくないか、結局、彼女らしい回答にたどり着いた。

 

たびたび目にする子どもたちのニュース。相手の立場になって考えること。他者を思いやること。その考えは必ずしも一つではないこと。そんな多様な視点で物事を判断する力が、今の子どもたちから減ってきているのではないか?この本はそんな今の子どもたちの背景から生まれたよう。

 

池上彰さん、谷川駿太郎さん、水谷準さん、様々な著名人がこの本に参加しているのも面白い。

 

さて、さっきの問題、長女と次女とすれば答えも随分と変わるだろうな。