「私にとってお弁当の時間だけが1日の中で一番楽しみな時間だ」
上の子のこの言葉は嬉しいような、ちょっとプレッシャーのかかる言葉でもある。
「明日の弁当、何にしようかな?」と毎日、私には必ず考える時間がある。
うちの子は一日の中でお弁当の時間をを最も楽しみに生きている。たぶん友達と話したり、他にも楽しみはあると思うんだけど、元々、食べることが好きで、授業が続いた後のホッとする時間に食べるお弁当は特別なものがあるかもしれない。
子ども達が通う中学校では給食があるので、私のお弁当作りは上の子の高校入学から始まった。
思えば、子ども達の幼稚園の遠足時、小さなお弁当を作るのに1時間程、かかっていた。
どうやったら喜んでくれるか、あれこれ考えながら作っていたので、あんなにも時間がかかっていたのかなと思う。
今は忙しい朝に効率よく作れ、一日パワーが保てるようにと栄養重視になっている。自分に無理のない範囲で作るから、毎日、続けられるのかもしれない。これが特別な日のお弁当と毎日続くお弁当の違いなのかなと思う。
高校入学して直後は毎朝、慣れずにあたふたしていたけれど、前の日の晩ご飯を利用したり、今では手際よく短時間で仕上げるようになれたものの、春からはもう一つ、お弁当が増える。また朝のリズムが少し変わろうとしている前に、最近、私のお弁当作りのリズムが変わる出来事があった。
冬休み明け、高校が帰ってきた上の子が言う。
「あぁ、やっぱり冬休みって良かったなって友達と話していたんだよね。お昼ご飯が暖かいのがとても美味しかったって言うことが」
あんなにお弁当が美味しいって喜んでいたのに、あの短い冬休みの間で、お昼ご飯に対する感覚が変わってしまっていたようだ。
暖かいご飯が出てくることが当たり前でなく、有り難いことなんだなって、もう少し感じて欲しいと思ってしまった。
そして、新学期にスープジャーを持って来た友達の暖かい味噌汁がとても羨ましく見えたらしい。
確かに年明けから、一気に寒くなった。我が家でもスープジャーを導入してみても良いのかなと思うようになり、先週末、思い切って購入した。
普段のお弁当とまた段取りが異なり、使用勝手が慣れない中、作ってみた。
「あっ、粕汁かと思ったけど、食べ終わった後に美味しいと自然に言葉が出た」
何度も美味しいを連発してくれて、かなり絶賛だった。買って良かった。
5時間以上経過していたけど、冷めてることはなく、ほんのりと暖かかったらしい。
レシピを検索してみたら、スープジャーは色々と使えそう。ただ、今日は何が作れるのか研究時間を持ちたいので、ひとまず、申し訳ないけど、今日は通常弁当で登校してもらった。