とある母の思うこと

我が家のできごと、本、映画etc..私の備忘録

いよいよ私立入試

先日に買ったスープジャーが大活躍している。

 

朝、お湯を沸かしあらかじめスープジャーを温める。前日に作っておいたものを温めて入れるのみ。慣れてくると普通の弁当より楽かもしれない。

 

豚汁、ロールキャベツ、ポトフ、麻婆豆腐とレパートリーも増えてきて、寒い間の高校生のお弁当はこれ一択になってしまった。真ん中の子の入試にはおでんにして欲しいと頼まれているが、どれくらいの量が入るんだろうか。

 

昨日、今週発売の「2月の勝者」の最新号を買ってきた。柴田さんに大号泣してしまった。(そして、後々の展開にはさっさと涙がひいた)うちの子達も楽しみにしている漫画。

 

中学受験の経験のない我が家にとっては、中学受験とはどう言うものかを知るきっかけになった。親子ともにどれほどのパワーがいるだろう。当たり前だけど高校受験とは全く違うな。

 

子どもが通う塾でも、中学受験コースがあり、この冬、真ん中の子も自習室では小学生と一緒に勉強をしていた。

 

そのうち1人の小学生の男の子は、先生の目を盗んでは本を読んだり、時にはコンビニにも脱走し、騒ぐ時もあり、連日、先生に注意されていた。

 

上の子はザワザワな環境がダメなタイプだけど、真ん中の子は基本、少々ザワザワしていても気にならない。そんな自習室に連日通うのち、6年生の女の子と仲良くなり、その小学生の男の子とも仲良くなり、先生から彼を託される立場へとなる。

 

彼と隣になった時はまず、その子の「本日の身の上話」を聞いてから、勉強を始めるのがルーティンとなった。自習室で小学生と中学生、立場が違うが同じ受験生としてともに勉強していていると、耳に入ってくる小学生達の知識量の多さには時に驚愕することもあったようだ。

 

真ん中の子はいう。他の小学生に比べ、彼はなかなか集中して勉強はしないが、毎日、小学生が自習室に来るだけでもすごいと思う。

 

自分が6年生の時を思い出したら、宿題以外では勉強することもなく、毎日、好きなことをして遊んでいたんだから。クラスの中学受験の同級生達がどのように過ごしていたのか、今になって知ることが出来たとも。

 

小学生の女の子はレジンにビーズ、勉強の息抜きに作っている作品を真ん中の子に沢山くれ、それを見ていた男の子の方も「自分も工作が得意なんだ」と話していた。そして、翌日に彼作の小さなハニワの人形が真ん中の子の塾の下駄箱に入っていた。

 

我が家の中3は宝物を得たように喜んで帰宅した。今、真ん中の子の筆箱はレジンに人形とジャラジャラしている。

 

沢山褒めた効果なのか、中学受験数日前には下駄箱に彼作の消しゴムハンコが入っていた。それにはちゃんと木の土台があり、クマのハンコと説明も書かれていた。

 

時間なき真ん中の子だったが、お礼にぬいぐるみを作成した。「受験頑張れ!」とメッセージを書き、クマのハンコを押して手渡した。

 

彼はそれを中学受験に持参したそうだ。無事に新しい進路が決まったようで、私までホッとしている。

 

中学受験シーズンが終わり、自習室が一気に静かになったある日、先生から預かり物の紙袋を渡された。

 

彼のお母さん作のポーチと彼作のテッシュケースと手紙が入っていた。手紙には感謝が綴られていて、親子で泣きそうになった。ポーチを見て、彼が手先が器用なのはお母さん譲りだと真ん中の子は言う。机の一等地にそれらが飾られ、最後の追い込みに励んでいる。

 

小さな出会いがちょっとした真ん中の子のエンジンになり、試験を控え緊張してるとは思うが、見たところ伸び伸びと過ごしている。いつもどおりが良いね。

 

いよいよ明日は初めての入試だ。